九十歳。何が面白い
言わずと知れた
佐藤愛子先生の
ベストセラーのエッセイの
映画化です
エッセイの映画化?面白いのかなあと
思ったのも確かですが
草笛光子さんが好きなので
気になって観に入ったのでした
佐藤先生のエッセイ本は読んでいました
読みやすくてすぐ読めた本でしたし
世の中のことに
九十歳になって
ボケもせず(失礼な)
あーだこーだと
いう本だったなと思い出していました
佐藤愛子さんの本は
エッセイの他は
実は読んだことが
ない私なのです
(最低だな)
コメンテーターに
なられてたことも
全く知らないし
ただ、本の装丁がかわいかったので
読んでいたのです
(ぶっちゃけ)
九十歳。何がめでたい [ 佐藤 愛子 ]価格:1320円 (2024/7/20 14:25時点) 感想(148件) |
本は大変読みやすくて
分かりづらい話なんてなかったし
テンポが良く
するする読める本でした
映画を観た後で
改めて思えば
読みやすさ、手に取りやすさなど
売れる本にしたのは
編集の方の腕なのだろうと
思われます
(ネタバレになりますかね?)
もちろん
佐藤愛子先生の文才
今までの実績
お人柄
共感されるユーモア溢れる
書き方がまずあってのことですが
編集の方の腕も相当良くなければ
ここまで売れなかったと
思われます
映画を観た後では特に
強く思いました
(個人の感想です)
それはともかく
話を映画を観る前に
もどしまして
映画を観に行ったのです
まずは唐沢寿明さんを
久しぶりに映画で見た
と、思いました
唐沢さんは
カッコいい俳優さんですが
この映画では
もっさいおじさん姿でした
かばうわけではありませんが
役でなければ唐沢さんは
こんなに
もっさいおじサン編集者に
ならないと思います
悲哀、悲壮感が最高でした
同じ編集者役を
ムロツヨシさんか大泉洋さんが
されても面白かったかもなあと
思いながら観たのは
私のどうしようもない感情
でも
やっぱり
唐沢さんで良かった!
と最終的に思いました
草笛さんと相性が良かったのでは
ないでしょうか
主役の草笛さんとの
絶妙な相性ありきの
キャスティングなのではないかと
思いました
その主役の
草笛さんですが
映画の冒頭の
”年寄りくささ”に
ものすごく
ショックを受けました
佐藤愛子先生も
相当おきれいな方なので
草笛さんがされても
なんの違和感もないのですが
草笛さんも九十歳と
聞いてびっくり
(もっと若いと思ってました)
黒柳徹子様も九十歳と聞いて
驚きますが
同じくらいの衝撃です
いつも若々しくお美しい
草笛さんを見ているので
まるで”本当に”年寄りのような
冒頭の姿にショックを
受けてしまいました
それは後半の
イキイキと輝く姿との
対比のためだと気がつくのは
見終わった後ですが
草笛さんを
こんなおばあさんに
しなくても良いじゃないか!
となりに若い子はべらせて
恋愛映画でもやっちゃいなよ!
くらいに思ってしまった私がいました
まあ、それくらいには
草笛さんが好き過ぎるのです
そして
それくらい
草笛さんもお年寄りの役に
徹しているのでした
まあ、私もイチファンで
本当の草笛さんを知らないので
好き勝手に言っていますが
映画の冒頭に
『草笛光子の生誕記念映画』
なんて表示されるので
(驚き)
どうしても草笛さんに
肩入れしてしまいながら
みてしまったんですね
でも
見終わった後は
安心して
スッとして
じんわりします
過去の話も生きる私たちの日々をも
慰めてくれるようなそんな映画
しかし
コレは人によっては泣くかもなあ
というシーンもあります
私は犬のところ
ぼろ泣きしました
確かエッセイの中でも泣いたけど
うっかり油断してました
そういえば、ここ泣けたんだった(>_<)
と映画を観ながら
思い出したりしました
実際は
九十歳といえば
立つのもやっと、という人も
いるかもしれないし
その中でホンの一握りの人が
イキイキかわいく生きているのだと
思うんです
お金のことなんかは
触れてないしね(>_<)
この映画の主人公のように
お金に苦労せず
家族にも仕事にも
健康にも恵まれて
美しく年をとりたい!
その境遇になるには
いろんな事が
あるんでしょうけどね
先生の本を読めば
経験したことの
壮絶さが
今の佐藤先生を
作られていると
わかるのだと思います
草笛さんと
佐藤先生が上手く
シンクロしてしまう
映画でした