グランメゾンパリ 感想

映画
この記事は約4分で読めます。

観る気はなかった映画でした

TVドラマも見ていなかったから!
(ドラマも見てないなんて信じられないでしょう?)

しかし知人に『良かったよ!』とすすめられたので観たのです
なるほど面白かったです!それは本当でした!TVドラマを見ていなくてもあらすじが追えましたさすがですね映画というのは。。。ありがたいことに万人にやさしく分かりやすく作られていました。
ドラマ見ていない人にもやさしいです(感謝です)
フランス料理にちなんで感想をいうとキムタクの素材を生かした美味しいボナペティ!な映画であったと思います!さながら『マスカレードホテル』の安定的なおもしろさを感じました。キムタクが主役をするなら一定水準の面白さが確定されると思わせられてしまう仕上がりでした。本当に不思議だけど木村拓哉さんという俳優の魅力は主演されている作品をヒットさせてしまうという魔術なのだと思います(魔術というか魅力なのでしょう)


(特に木村さんのファンというわけではないですけどそう思います)

映画の内容は『人望のない天才シェフに人望とういう武器を身につけさせたら三つ星が取れました』という説明にしましたがどうでしょう?(異論はあるでしょうがすみません)
結果的には安心して見られるサクセスストーリーでした

ここからはちょっとネタバレします

すばらしいサクセスストーリーでおもしろかったけど
気になったところはいくつかありました

①コロナの後遺症のある人にソースを任せちゃダメでしょう!

そんなミスを犯しますか?って疑問しかなかったです

②フランス料理をなめんな!という

台詞が出てくるけどまさにそうで人種の問題も絡んでくるけど、映像がほぼ厨房かエッフェル塔前でのコーヒータイムかレストランでしたからね、フランスの暮らしが描かれず日常生活も差別が厳しいのかもしれないし、そんな中、いかんせん2時間弱の時間でフランスのミシュランの三つ星★が叶うのか?はどうかなと思いました。最初からシェフの腕だけの問題じゃなかったしミシュランの星の基準(そもそもアジア人の三つ星獲得はどれぐらいだったのか)を勉強してから映画を見るとよかったのかもしれないと思いました(ドラマを見てない弊害かもしれないですね)

③借金して返さないのはやっぱり悪いことじゃないのか?問題。従業員の一人の話だけどそもそも悪徳金貸しに借りることもどうなんだ?って思う。給料少なかったの、、、?(シンプルに個人の使い方のの問題)

この3つは気になりました

あとはエンディングがとてもあっけなかった気がしました
もしかしたらどう終わらすのか監督も悩んだのではないかと思いました
めでたしめでたしで終わることになんの問題もありませんが続編もすぐ考えてるかもしれないな?
と思わされるあっさりとした終りに思えました
続編を作れそうな終り方に思えたんですよね、なんとなく。


とまあ気になるところはあったけど
出てくる料理がすごいのでそれだけでも度肝を抜かれます!
すごすぎて味なんて全然想像出来ないけど
この映画に出てくるレシピを開発した人すごいなあって本当に驚きます(絶対食べられない料理だけど)後半に流れる富永愛のたたみかけるような料理の説明ナレーションがすごい!食べてないけど”すごいんだなあ”って思わせました聞き取りやすくて富永さんのナレーションが上手いのかもしれません。
そして今回の映画はフランスで挑戦する日本人という話だけど逆に外国の寿司職人さんが日本で苦労して寿司職人になる映画ならどうだっただろう?(映画でも触れているけど)と思った時にやっぱり涙ながらに観てしまいそう。日本人以外が見ても、泣ける映画かもしれません。(映画本編とは例えが違うけど)そもそも美味しいお米が手に入らないのにおいしい寿司をにぎるってことなんて無理!スタートラインにも立てない!なんて当たり前に思いました。だから尾花がおいしい良質な食材が買えないその時点でミシュラン評価なんてそりゃありえないんですよね!美味しい良質な食材を手に入れることの苦労については実はお金の問題ではなくて(ホントに?実はフランス人にお金ふっかけられてませんか?→邪推)食材に見合うクオリティのお店になってから買いに来い!という生産者と料理人のプライドと信頼の関係なのですね。そのための最低限の実力は獲得してから買いに来い!ってことなんですかね(映画では人種的な問題としても出てくるけども)

最後にストレートに目標や夢に向かって自分を信じることや努力の大切さを叫んでるところはこの映画のやはり大事なところかなと思いました。映画はそうでなくっちゃね!人生を応援するモノであってほしいとそう思いました。そういうところも含めて面白かった映画だと思いました。
この映画で美味しそうなすばらしい料理の数々をみるのも良し木村拓哉様の美味しい一皿になった映画をぜひご覧になってはいかがでしょうか

おすすめの一皿です!